ふるさと納税の手順を公開。思ったよりも簡単に始められますよ。

ふるさと納税とは

ふるさと納税 = 簡単に言うと「個人が納めている住民税の内およそ2割を目安に自分のふるさとや応援したい自治体へ寄付すること」だ。

原則として、寄付金控除上限額から実質負担額の2,000円を差し引いた金額が、所得税の還付と住民税の控除をされる。
→ 一般的には、「2000円余分に払えば、寄付金に応じた返礼品がもらえるシステム」と捉えることができる。

条件によっても異なるが、日本人の平均年収の441万円から考えると、約5万円の寄付ができる。5万円だと例えば下のような返礼品がもらえるので、やらない手はない。

ふるさと納税で準備すること

ふるさと納税はそれほど難しくない。
次のことさえ調べて考えておけば、簡単にできる。

• 納税額の限度額
• ふるさと納税の申し込みサイトの選択
• 確定申告するかどうか

納税額の限度額

納税額には限度額がある。正確に計算しようと思うとかなりややこしいので、シミュレータを使うと簡単に限度額を調べられる。ただ、限度額はその年の給与収入から決まるため、給与が想定より減ったりすると限度額が下がってしまうので注意が必要だ。加えて、住宅ローン控除等の税金控除がある場合は控除限界額が下がってしまうため要注意。

申し込みサイト

ふるさと納税の申し込みサイトはたくさんあるが、選ぶ基準は欲しいものがあるか（掲載件数が多いか）というところに加えて、自分の使っているサービスや経済圏から決めていくのがいいと考えられる（クレジットカードを申し込む時と同じ感覚）。私は返礼品の中身よりもAmazonギフト券の還元率がいいサイトがよかったので、ふるさとプレミアムを使ってます。

ふるさと納税特化型サイト

サイト名	掲載件数	特徴
ふるなび	102,264	Amazonギフト券がもらえる。
さとふる	154,812	会員登録数などが首位
ふるさとチョイス	256,429	掲載件数が最大級！
ふるさとプレミアム	14,657	Amazonギフト券がもらえる。
ふるさと本舗	5151	Amazonギフト券がもらえる。

スマホキャリア

サイト名	掲載件数	メリット
au PAYふるさと納税	43,547	auユーザで、ポイントを使いたい場合はこちら。
楽天ふるさと納税	149,332	返礼品とは別で、楽天ポイント がもらえる。楽天ユーザはこれしかない！！

旅行会社

サイト名	掲載件数	メリット
ANAのふるさと納税	59,870	ANAポイントの還元率が1%
ふるぽ	61,958	寄付したお金をポイントに変えられて、好きな時にポイントを返礼品に変えることができる。

確定申告するかどうか

税金を控除したり還付したりするには確定申告が必要な場合が多いが、ふるさと納税には、ワンストップ特例制度という確定申告なしでも税金を控除できるシステムがある。ふるさと納税以外で確定申告が必要ない人は、ワンストップ特例制度を使うことに何も問題はない（所得税から還付されるべき金額は住民税から控除される）。

ふるさと納税の手順

1. 限度額を調査
2. 自治体（=返礼品)を選び、寄付
3. お礼の品・寄附受領証明書（確定申告で必要）・ワンストップ特例の申請書（同封されていない場合もある）が届く
4. 申請書を返送してワンストップ特例（返送締切：翌年1月上旬） or 寄附受領証明書を使って確定申告（翌年2,3月）
5. 所得税から控除・還付（確定申告時）、 住民税が安くなる

控除・還付のタイミング

分かりづらいのが所得税の還付と住民税の控除のタイミングです。
X年にふるさと納税を行なった場合、次のタイミングで控除・還付されます。

所得税	サラリーマンであればX年の所得税はX年に払っているため（年末調整等）、ふるさと納税によって控除される分は、X+1年の2, 3月に行われる確定申告で還付される。 サラリーマン以外は（X+1年の）確定申告にてふるさと納税で支払った額を控除できる。
住民税	住民税の額は前年の収入によって決まるため、X年にふるさと納税を行うと、X+1年の6月からX+2年の5月に払う住民税から控除が行われて、住民税を支払う額が少なくなる。